コラム82 「軽井沢の歴史建築の魅力」

2022年10月1日  五十嵐吉彦

小生の軽井沢個展もあと2週間後に迫った。前回コラムでは「黄葉・紅葉」の魅力について書いたが、個展会場である軽井沢は黄葉紅葉の美しいベストシーズンであるが、加えて歴史建築物も多いので、見学や、スケッチにお勧めしたく、少し紹介してみよう。
小生が描く水彩&ペン彩スケッチ画は建築物など、硬い構造物をシャープでメリハリ感ある作品に仕上げるのには特に向いている。それだけにペン彩スケッチを描く仲間には建築家出身の方々も多い。小生自身、歴史建築を見る事、またスケッチする事は昔から好きであるが、その歴史建築物の設計者や背景を知った上で描くと尚楽しい。尚、建物を主役としてもよし、脇役として描くのもいい。

軽井沢の歴史建築物と言えば、今回小生の個展会場の「睡鳩荘」もそうだが、軽井沢タリアセンの中に建っている歴史建築物だけでも紹介しておこう。
*下記の軽井沢歴史的建築物を描いた小生作品は個展会場に展示している。

@ 「睡鳩荘」(旧朝吹山荘):昭和6年W.M.ヴォーリズ設計による建築。元フランス
  文学者である朝吹登水子の別荘。国の登録有形文化財。第1回「軽井沢緑の景観」
  特別賞受賞。五十嵐吉彦個展会場。 *軽井沢タリアセン塩沢湖畔に建つ。
A 明治四十四年館(旧軽井沢郵便局):明治44年建築の旧軽井沢郵便局。
  現在深沢紅子の花の美術館。国の登録有形文化財。*軽井沢タリアセン内に建つ。
B アントニン・レーモンド アトリエ「夏の家」:
  昭和8年建築家A・レーモンドが自身の別荘兼アトリエとして建てた。
  現在、ペイネ美術館。
  *軽井沢タリアセン塩沢湖畔の奥に建つ。ここを描いた作品は下記に掲載。
C 野口弥生子書斎:昭和8年に北軽井沢・大学村に建てられた作家・野口弥生子の
  書斎。茶室の造り。*軽井沢タリアセン入口の道路を隔てた所に建つ。

止まない雨はない(After rain comes fair weather)

その他軽井沢に建つ有名歴史建築物で小生が秋に描き、今回個展に展示しているのは・軽井沢聖パウロカトリック教会、・軽井沢ショー記念礼拝堂、万平ホテル等がある。

左の作品はアントニン・レーモンド建築軽井沢「夏の家」を秋に描いた。
軽井沢タリアセン湖畔に建つ。F4


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